転倒リスクを抑える「フェール・セーフ」思想
一般の免震装置では、揺れが可動範囲を越えると大きな衝撃が加わり、転倒の可能性があります。
一方、ミューソレーターは可動範囲を越えても落差が僅かなため、加速度は多少増えますが転倒リスクを抑えられます。
衝突に至るメカニズム
ミューソレーターのフェール・セーフ思想
業界一シンプルな免震装置
ミューソレーターは、シンプルな免震装置です。
必要な部分だけを免震にする事ができるため、設置場所、コスト、工期といった様々な制約条件をクリアします。
また、床の平面精度が多少悪くても、柔軟に対応できます。
ふだんは動かず、大地震時(震度5弱以上)だけ免震効果を発揮するという、一見相反するユーザーの要望を実現しました。
側面図 例)RAS サーバーラック用
防災科学研究所における実験結果
厚さ3mm~ 「世界一の薄さ」
ミューソレーターの最大の特徴である「世界一の薄さ」は、設置場所の美観や作業効率を損なわずに、免震化を可能にします。
・データセンターにおける、フレキシブルな配線レイアウト・十分な冷気送風空間の確保
・美術館、博物館で、展示の美観を損なわず設置可能
・倉庫、工場でフォークリフトや台車の乗り降り自由自在
耐震と免震の違い
地震対策には大きく分けて「耐震」と「免震」という2つの工法があります。その違いは、以下の通りです。
耐震工法 | 免震工法 | |
コンセプト | 固定して揺れに耐える | 滑って、地面の揺れを受け流す |
目的 | 者は落ちるが、棚は倒さない | 物も落とさず、棚も倒さない |
手法 | アンカーで固定 | 免震装置を設置 |
特徴 | ・棚は倒れないが、物は落ちる ・高いところは地面の揺れ以上に揺れてしまう ・安価である |
・現時点では、最も優れた地震対策 ・揺れを大きく低減できる ・装置の動く範囲が必要 ・高価である |
適用例 | 転倒してケガをさせる恐れがあるもの →事務所の棚など 転倒して避難経路をふさぐ恐れがあるもの →ドア横の棚やロッカーなど |
揺れて危険なもの、故障しやすいもの →弾薬、サーバーラック、精密機器保管庫など 固定できないもの →運用上、置き場が頻繁に変わるもの →液体や液体保管庫 →美術品など |
仕様
サーバーラック向け | データセンター向け | 医療・研究機関向け | 美術館・博物館向け | 倉庫・工場向け | |
免震機構 | 滑り免震 | ||||
認定 | 国土交通大臣の指定建築材料認定取得済み(建築基準法第37条第二号) ※兵庫県南部地震(JMA神戸波)・新潟中越地震(JMA小千谷波)などで、防災科学技術研究所大型振動台実験により性能確認済 |
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ケーブル開口 | 250mm角~400mm角 | - | - | - | - |
免震性能 | いかなる大地震の揺れでも100gal以下に低減(上下動・パルス応答を除く) | ||||
限界変位 | ±250mm(推奨) | ||||
限界面圧 | 1m²あたり16ton(集中荷重1点あたり200kg) | 1m²あたり100ton | 1m²あたり100ton | 1m²あたり100ton(集中荷重1点あたり1ton) | 1m²あたり100ton |
保守(OS) | メンテナンスフリー | ||||
瑕疵保証期間 | 納品日より一年間 |
主な用途
RAS サーバーラック
医療・研究機関
データセンター
美術館・博物館
倉庫・工場